最新 地学事典 「生痕化石群集」の解説
せいこんかせきぐんしゅう
生痕化石群集
tracefossil assemblage
ある地点の岩相内に見いだされるすべての生痕化石。一つの生体群集がつくった生痕化石と,環境の変化後につくられた別の生痕化石の区別は困難な場合が多い。J.Dörjes et al.(1975)は一つの生体群集がつくった生痕群集(ichnocoenosis)に対して生痕相(ichnofacies)を用いている。A.Seilacher(1967)が生痕相は深さ・底質などの性質を反映し,岩礁にTrypanites生痕相,固くしまった底質にGlossifungites生痕相,柔らかな底質に浅海から深海に向かいSkolithos・Cruziana・Zoophycos・Nereites生痕相を提唱。その後さらに細分化され,堆積環境を推定するうえで重要な示相化石となっている。
執筆者:上田 哲郎・小幡 喜一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

