生穂浦(読み)なまりほうら

日本歴史地名大系 「生穂浦」の解説

生穂浦
なまりほうら

[現在地名]津名町生穂いくほ

中之内なかのうち村の南にある浦。佐野さの浦の南につづく。高は本村中之内村のうちに含まれ、反別戸数取調書では本村のほかに生穂浦が記される。志筑組に属し、「味地草」の家数八四。反別戸数取調書では家数八四・人数三八五。御蔵入加子浦で阿波徳島安宅(水軍役所)詰加子役は二四人半(「安宅御用向御両国浦々加子数書付并須本自然加子共」岩村家文書)。江戸廻船の船頭・船加子として古くから働き、文化九年(一八一二)の棟付人数改帳(「生穂町誌草稿」津名町史編集室蔵)によると一七名が記録されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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