日本歴史地名大系 「津名郡」の解説
津名郡
つなぐん
淡路島の細長い北半部に位置し、北は明石海峡、東は大阪湾、西は瀬戸内海播磨灘に面し、南は洲本市、南西は
〔古代〕
津名の郡名に「和名抄」東急本では「豆奈」の訓を付す。ただし津名郷の訓は「都奈」と記している。淡路国二郡のうちの一つ。津名郡の地名が確認できる古い資料としては、平城宮跡出土木簡に和銅七年(七一四)の年紀をもち、「淡路国津名郡物部里人夫」と記されたものがある。伝承に属するが、「先代旧事本紀」天孫本紀の示す誉田天皇の皇女のなかに「淡路三原皇女、次菟野皇女」とある「菟野」を「つぬ」とよんで津名にあたるという説があるが(大日本地名辞書)、「菟野」は「うの」と読むべきであろう。記紀伝承にはいくつかの淡路の聖水伝承がある。現津名町
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報