産米増殖計画(読み)さんまいぞうしょくけいかく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「産米増殖計画」の意味・わかりやすい解説

産米増殖計画
さんまいぞうしょくけいかく

朝鮮を日本の食糧供給地として確保するため立案,実施された米の増産計画。第1次世界大戦を境に,日本の重化学工業は急成長をとげたが,食糧自給率は低下し,朝鮮への依存度が強まった。そこで日本政府は,輸入量の増加にとどまらず,積極的に米穀を増産させる計画を立てた。 1920年,向う 15年間に 138万t増収することを目標に実施したが,6年間で目標の5割ほどしか達成できなかった。 26年からは計画を縮小したが,あまり成功しなかった。

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世界大百科事典(旧版)内の産米増殖計画の言及

【朝鮮産米増殖計画】より

…30年の昭和恐慌以降事業は停滞し,34年には事実上中止された。産米増殖計画の結果,産米増収は果たされたが対日移出用の米穀モノカルチャー化が進み,また大地主の土地集積が強まった。【村上 勝彦】。…

※「産米増殖計画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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