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食糧自給率 しょくりょうじきゅうりつ self sufficiency of food

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

食糧自給率
しょくりょうじきゅうりつ
self sufficiency of food

国全体の食糧消費に対する国内食糧生産の割合。個々の品目別の自給率や穀物自給率は数量で,総合自給率は価格で計算する。畜産物の場合には,それを生産するのに要する飼料の熱量に換算してカロリーで計算することもある (供給熱量自給率) 。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

食糧自給率

農林水産省によると、日本の食糧自給率(カロリーベース)は、公表を始めた1960年度の79%をピークに下落傾向で、08年度は先進国では最低水準の41%に。コメ(95%)や野菜(82%)は高めだが、肉類56%、魚介類53%、果実41%と低く、豆類は9%にすぎない。都道府県別では、愛知が13%で全国42位、岐阜が26%で35位、三重が43%で26位。

(2010-08-08 朝日新聞 朝刊 東海経済)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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百科事典マイペディアの解説

食糧自給率【しょくりょうじきゅうりつ】

食糧総消費のうち国内生産の比率。品目別自給率のほか,米・麦・豆・飼料穀物など穀物全体の穀物自給率,食糧の供給熱量で換算した供給熱量自給率,全食糧を卸売価格で計算した総合自給率がある。
→関連項目食料・農業・農村基本問題調査会農業

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世界大百科事典 第2版の解説

しょくりょうじきゅうりつ【食糧自給率】

ある国の食糧の総消費のうち,国内で生産されるものの比率。自給率にはまず各品目別の自給率がある。これは米なら米の総消費量(国内消費仕向け量)で国内生産量を割った数値である。次によく利用されるのは穀物自給率であり,米,麦,飼料穀物などの穀物の総量についてのもので計算方式は品目別と同様である。穀物自給率は穀物が食糧の基本である点から重要視される。つまり畜産物も飼料穀物が転換されたものとも考えられるからであり,畜産物自体の自給率が高くても,輸入飼料穀物に依存しているのでは意味がないからである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

食糧自給率
しょくりょうじきゅうりつ

一国の食糧総供給量のうち、国内生産で供給される度合いを示す指標。農林水産省の統計資料では「食料自給率」と表記されている。通常、品目別には、国内消費仕向量に対する国内生産量の百分率で表される(品目別自給率)。品目別自給率をみてわかることは、日本では、ほぼ自給しているのは米(99%)と鶏卵(96%)のみである。大豆(4%)、小麦(11%)は著しく低いまま推移している。また、1980年代なかばごろを境に、主要品目の自給率が大幅に低下している。かつて高かった野菜は95%から86%へ、魚貝類は96%から72%へ、肉類も81%から56%へと下がった。肉類の生産に要する飼料の自給率は26%にすぎず、変化はほとんどない(数値は1985年度と1997年度の比較)。
 自給率は、食生活の変化という消費側の要因と、貿易や国内生産の状態という供給側の要因との二つの側面に左右される。牛肉では、貿易制度の変化(輸入自由化)と消費量の大幅な増大があり、国内生産以外の条件変化が自給率低下の原因となった。しかし、他の品目では、貿易制度や消費量に大きな変化はなく、国内の農業生産者の減少によるところが大きい。その背景には、アジア諸国から安価な農産物が流入し国内相場が大きく低下したため、農業の先行きに不安がもたれるようになったことがある。
 食糧全体の自給率を示す総合自給率の算定には、かつては供給量を価額を共通尺度として算出する方式なども用いられていたが、現在は供給熱量(カロリー)によって算出する供給熱量自給率が使用される。この方式では、畜産物はその生産に要した飼料の熱量の段階でとらえられる。いずれの方式も一長一短があり、供給熱量自給率は、畜産物の国内生産部分や、熱量の低い野菜の供給の状態が反映されないという問題をもつ。日本の総合自給率は、1985年度(昭和60)の52%から97年度(平成9)には41%へと下がった。諸外国と比較すると、穀物自給率はアメリカ109%、旧西ドイツ106%、日本28%となっている(外国の数値は1988年度、日本は1997年度)。先進資本主義国のなかでも著しく低い食糧自給率のなおいっそうの低下は、食糧供給と消費のあり方をめぐって多くの論議をよんでいる。そして、食糧自給率の低下に対する国民の不安が背景となり、1999年(平成11)7月に成立・施行された「食料・農業・農村基本法」では、はじめて目標を設定して食糧自給率の向上を図ることが定められた。[新山陽子]

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世界大百科事典内の食糧自給率の言及

【農業】より


[日本農業の課題]
 現代の日本農業が抱えている主要な問題をあげておくと,第1は,以上のような農業の地位の低下のもとで,農産物自給率が著しく低下していることである(表3参照)。とくに自給率低下の激しいのが麦類をはじめとする穀物,飼料,豆類などであって,たとえば欧米の先進資本主義諸国の穀物自給率が70~170%程度に達している(アメリカ162%,フランス170%,西ドイツ90%,イギリス77%,イタリア73%,1978年)のと比較して,まことに顕著な相違である(〈食糧自給率〉の項目参照)。この麦類,飼料作物,豆類,および雑穀その他の一部の普通畑作物が,国内生産の著しく不足している農産物であって,これらの海外諸国からの輸入が1960年代以降,一貫して激増している。…

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