日本歴史地名大系 「用丸村」の解説 用丸村もちまるむら 福岡県:小郡市用丸村[現在地名]小郡市二森(ふたもり)宝満(ほうまん)川下流左岸に位置し、北は同川を挟んで大崎(おおざき)村、東は稲吉(いなよし)村に接する。古くは西の長松(ながまつ)を西森(にしもり)とよび、当村を東森と称したという(小郡市史)。建仁元年(一二〇一)河南郡「用丸」の五町などに高良(こうら)社(現久留米市)にある左右の厨のうち北方の一宇の造営役が賦課されている(高良宮造営田数注文)。貞和三年(一三四七)九月二三日の高良宮祭料米神役村々注文写(御船文書/南北朝遺文(九州編)二)に鰺坂(あじさか)庄分として用丸がみえ、三潴(みづま)庄鎮守高良廟院(大善寺玉垂宮、現久留米市)の流鏑馬役を負担している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報