生写し(読み)イキウツシ

デジタル大辞泉 「生写し」の意味・読み・例文・類語

いき‐うつし【生(き)写し】

外見態度が見分けがつかないほどよく似ていること。「父親生き写しだ」
生きた姿をそのまま写しとること。また、その絵。しょううつし。
「―ニ書ク」〈日葡
[類語]そら似瓜二つ丸写しそっくりそのまま酷似相似似通う似る似寄る似寄り似付く類する類似近似肖似疑似もどき紛い紛らわしい似非カーボンコピー

しょう‐うつし〔シヤウ‐〕【生写し】

いきうつし1」に同じ。
きりやうは故人路考はまを―」〈人・梅児誉美・三〉
いきうつし2」に同じ。
根付の―は公輸子こうゆしたくみに勝り」〈洒・風俗問答〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生写し」の意味・読み・例文・類語

しょう‐うつしシャウ‥【正写・生写】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 本物の姿をそのままに写しとること。そっくりまねること。また、そのもの。いきうつし。
    1. [初出の実例]「按摩とり貴人頭上もはりまはす〈午寂〉 座禅の影を正うつし也〈其角〉」(出典:俳諧・焦尾琴(1701)頌)
    2. 「すべて隅田川花屋鋪生写(シャウウツ)しの飾りつけ」(出典:歌舞伎・菊宴月白浪(1821)五段目)
  3. 人や物が、他の人や物と区別のつきにくいほどよく似ていること。また、その人や物。いきうつし。
    1. [初出の実例]「瀬川菊次郎といふ女形があったが、ここの御新造にしゃう写しだ」(出典:滑稽本・早変胸機関(1810))

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