20世紀日本人名事典 「田中阿喜良」の解説
田中 阿喜良
タナカ アキラ
昭和期の洋画家
- 生年
- 大正7(1918)年8月20日
- 没年
- 昭和57(1982)年6月10日
- 出生地
- 大阪府枚方市
- 本名
- 中島 阿喜良
- 学歴〔年〕
- 姫路高〔昭和15年〕中退,京都高等工芸学校図案科〔昭和18年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- シェル美術賞(第1回)〔昭和32年〕
- 経歴
- 昭和22年行動美術展に初入選、30年同会会員となる。31年神奈川県立近代美術館での「今日の新人展」に招待出品、32年「杭」「父子」でシェル美術賞展1等賞、「層」で行動美術賞を受賞。33年渡仏、翌年サロン・ドートンヌ、グラン・エ・ジューヌ・オージュルディ展に出品、フランス・ビルヌーヴ1等賞を受ける。35年モナコ国際展絵画部グランプリ、フランス・ポンタヴァン賞を受賞し、36年サロン・ドートンヌ会員。パリの庶民生活に取材した独自の画風を完成し「庶民の画家」といわれた。パリにアトリエを構えたが、行動展、朝日国際具象展、毎日現代美術展など日本でも作品を発表、50年には神奈川県立近代美術館で個展を開催した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報