田口真中(読み)たぐちのまなか

朝日日本歴史人物事典 「田口真中」の解説

田口真中

没年承和14.12(847)
生年:生年不詳
平安前期,仁明天皇乳母,女官。父は正六位上田口継麻呂。右大臣橘氏公の妻となり,峯継を生む。嵯峨天皇皇后橘嘉智子の生母が田口氏であり,また夫が皇后の異母兄だったこともあり,皇后の子正良親王の乳母となった。承和8(841)年従五位下。下級貴族田口氏にあっては,父をも超える位階を獲得した。<参考文献>角田文衛仁明天皇の乳母たち」(『王朝明暗』)

(服藤早苗)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田口真中」の解説

田口真中 たぐちの-まなか

?-848* 平安時代前期の女官。
橘氏公(うじきみ)の妻となり,岑継(みねつぐ)を生む。嵯峨(さが)天皇の皇子正良(まさら)親王(仁明(にんみょう)天皇)の乳母となった。承和(じょうわ)14年12月死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例