田村学造(読み)タムラ ガクゾウ

20世紀日本人名事典 「田村学造」の解説

田村 学造
タムラ ガクゾウ

昭和・平成期の農芸化学者 東京大学名誉教授。



生年
大正13(1924)年8月20日

没年
平成14(2002)年12月14日

出身地
愛知県

学歴〔年〕
東京帝国大学農学部農芸化学科〔昭和22年〕卒

学位〔年〕
農学博士

主な受賞名〔年〕
農芸化学奨励賞〔昭和34年〕「火落菌の新生育因子Hiochicacidに関する研究」,鈴木賞〔昭和53年〕「火落菌発育因子Hiochic Acidの発見および関連諸研究」,勲三等旭日中綬章〔平成6年〕,文化功労者〔平成8年〕

経歴
清酒を腐敗させる細菌の生育を助ける物質分離成功微生物代謝にかかわる様々な研究によって基礎・応用微生物学の分野に貢献した。平成8年文化功労者。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田村学造」の解説

田村学造 たむら-がくぞう

1924-2002 昭和後期-平成時代の微生物学者。
大正13年8月20日生まれ。昭和44年東大教授となる。日本酒を腐敗させる菌の生育をたすける火落(ひおち)酸の分離に成功。また抗生物質ツニカマイシンを発見し,その作用機構を解明した。59年学士院恩賜賞。平成8年文化功労者。平成14年12月14日死去。78歳。愛知県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の田村学造の言及

【抗生物質】より

…有糸分裂装置に作用するビンカアルカロイドやアンサマイトシンもある。抗ウイルス剤として得られたツニカマイシン(田村学造ら,1971)は,細胞膜などの糖タンパク質合成を阻害する作用をもっている。
【抗生物質の副作用】
 おもな副作用には次のようなものがある。…

※「田村学造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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