田鶴浜館跡(読み)たつるはまやかたあと

日本歴史地名大系 「田鶴浜館跡」の解説

田鶴浜館跡
たつるはまやかたあと

[現在地名]田鶴浜町田鶴浜

旧内浦街道東側の得源寺とくげんじ坂上方、金岩きんがん山にあったとされる長連竜の館跡。役所の高やくしよのたかとよばれ、「やくしょんたか」ともいう。「長家譜」によれば館の建設は天正年間(一五七三―九二)末と推定され、慶長一一年(一六〇六)連竜は如庵と名乗り、当地に隠退したという。寛文一一年(一六七一)頃まで能登半郡の長氏の本拠となった(田鶴浜町史)御旅屋おたやとも称する(「長家家臣団住宅配置図」小原家蔵)。長氏は文治二年(一一八六)能登郡の地頭として能登に入国したと伝える長谷部信連を祖とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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