20世紀日本人名事典 「由良君美」の解説
由良 君美
ユラ キミヨシ
昭和・平成期の英文学者 東洋英和女学院大学教授;東京大学名誉教授。
- 生年
- 昭和4(1929)年2月13日
- 没年
- 平成2(1990)年8月9日
- 出生地
- 東京都練馬区石神井町
- 別名
- 筆名=沢木 静,雅号=木菟斉(モクトサイ),夢応居士
- 学歴〔年〕
- 学習院大学文学部哲学科〔昭和27年〕卒,学習院大学文学部英文科〔昭和29年〕卒,慶応義塾大学大学院文学専攻〔昭和31年〕修士課程修了
- 経歴
- 昭和31年NHK国際局嘱託、32年慶応義塾大学助手、36年講師、38年助教授を経て、40年東京大学助教授、51年教授。平成元年東洋英和女学院大学教授。イギリス・ロマン派文学の優れた研究家であり、幻想文学の紹介にも務めた。古今東西の珍本、稀観本3万冊を蒐集し、蔵書家として知られた。また、友人、弟子から贈られたミミズクの玩具と人形が200個以上にのぼる。著書に「言語文化のフロンティア」「風狂虎の巻」「椿説泰西浪漫派文学講義」「ディアゴロス演戯」「みみずく古本市」、訳書にスタイナー「言語と沈黙」「脱領域の知性」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報