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知性 ちせいintellectus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

知性
ちせい
intellectus

一般に,知ったり,考えたり,判断したりする能力をいうが,スコラ哲学では,真理または存在を対象とする精神の上級能力をさし,下級能力である意志や感情に対置される。理性と対置されるときは,推理によらない直接的な,いわば直観的認識能力をいう。なお能動知性,受動知性が区別されている。

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デジタル大辞泉の解説

ち‐せい【知性】

物事を知り、考え、判断する能力。人間の、知的作用を営む能力。「知性にあふれる話」「知性豊かな人物」
比較・抽象・概念化・判断・推理などの機能によって、感覚的所与を認識にまでつくりあげる精神的能力。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちせい【知性】

河出書房から発行されていた月刊総合雑誌。非合理主義が横行し,戦火が重苦しい影を落としていた1938年5月,そうした時代に批判的な誌名の《知性》が創刊された。三木清豊島与志雄,中島健蔵らを編集顧問とし,三木清の《哲学ノート》などを連載,学生,知識人から新鮮な印象で迎えられたが,言論統制の進行するなか44年8月号で終刊となった。第2次大戦後の48年,同名の雑誌は国土社から発行されたが短命に終わる。54年8月再び河出書房から復刊。

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大辞林 第三版の解説

ちせい【知性】

物事を考え、理解し、判断する能力。人間の知的能力。 「豊かな-の持ち主」 「現代を代表する-」
感覚によって得られた素材を整理・統一して、新しい認識を形成する精神のはたらき。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

知性
ちせい
intellect

広義では感覚的な知覚作用をも含めた人間の認識能力をさすが、狭義では知情意のうちの知の能力が知性で、感情や意志と違って、事柄を概念によって思考したり認識したりする悟性的な能力をさす。また中世や17、8世紀の西洋哲学では、すべてを一瞬のうちに直覚的に洞察する神の無限的な知性に、概念を用いて比量的にしか事柄を認識できない人間の有限的な知性が対置された。「真理は知性と物との一致である」という中世以来の伝統的な真理規定も、初めは神の知性によって計画され、創造された自然の秩序に、人間の有限的知性が合致することを意味していたが、近世以来人間の知性の側に重心が置かれるようになり、事物は人間知性に合致する限りにおいて真とみなされることになる。なおプラグマティズムのように、人間の知性も動物に備わる知能の延長で、与えられた環境に適応する能力にほかならないという見方もある。[宇都宮芳明]

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世界大百科事典内の知性の言及

【理性】より

…人間に固有の思考力,認識力は一般に〈知性intellect〉ないし〈理性〉と呼ばれ,古来,規則に従って分析し論証する〈悟性understanding〉,原理・始元を直覚・洞察して総観し統括する〈理性reason〉の二面を含むとされる。本能,感覚,記憶,想像,意志とは区別され,また啓示や信仰に対置されてきた。…

※「知性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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