甲子待ち(読み)キノエネマチ

デジタル大辞泉 「甲子待ち」の意味・読み・例文・類語

きのえね‐まち【子待ち】

甲子の日の夜、の刻まで起きていて語り合い、大豆黒豆二股ふたまた大根を供え、大黒天を祭る行事。きのえねまつり。

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精選版 日本国語大辞典 「甲子待ち」の意味・読み・例文・類語

きのえね‐まち【甲子待】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「まち」は祭りの意 ) 甲子の日、子(ね)の刻(午後一一時から午前一時)まで起きていて、商売繁昌などをねがって大黒天をまつること。きのえねまつり。きのえまち。きのえ。きのえね。こうしまち。
    1. [初出の実例]「ホンニあなたには、大黒屋の甲子待(キノエネマチ)でおめにかかるばかりだ」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上)

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世界大百科事典(旧版)内の甲子待ちの言及

【日待】より

…宗教的なの集会を一般に日待と呼ぶこともある。集りの日取りにより,甲子待(きのえねまち),庚申待(こうしんまち)などと称しているが,十九夜待,二十三夜待,二十六夜待などは月の出を拝む行事で,日待と区別して月待と呼ぶ。自治的な村の運営の相談をするような村の寄合を日待と称していた地方もある。…

※「甲子待ち」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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