黒豆(読み)クロマメ

デジタル大辞泉 「黒豆」の意味・読み・例文・類語

くろ‐まめ【黒豆/×烏豆】

ダイズ一種で、豆の外皮が黒いもの。正月料理煮豆和菓子材料に、また不祝儀おこわに入れる。 秋》
[類語]大豆小豆ささげそら豆落花生レンズ豆ひよこ豆隠元豆莢隠元豌豆莢豌豆グリンピース鉈豆

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精選版 日本国語大辞典 「黒豆」の意味・読み・例文・類語

くろ‐まめ【黒豆・烏豆】

  1. 〘 名詞 〙 ダイズの栽培品種種子がやや扁平で黒く熟するもの。古くから薬用食用として利用されてきたが、今日では、特に正月御節(おせち)料理などに用いる。黒大豆。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒豆」の意味・わかりやすい解説

黒豆
くろまめ

ダイズの一系統で、種子(豆)が黒色品種を一般に黒豆とよんでいる。数品種あるが、丹波(たんば)黒豆が代表的で、「丹波篠山(ささやま)(兵庫県)の黒豆の煮しめ」は名物とされた。おもな用途は煮豆用であるが、未熟なうちは枝豆にもする。

[星川清親]

食品

黒豆の煮豆は、正月のおせち料理にも用いる。料理法の一例を示すと、黒豆700グラムを水洗いしてざるにあげる。厚手の深めの鍋(なべ)に水12カップを入れて火にかける。沸騰したらいったん火を止め、豆を入れ、食塩大さじ1、砂糖500グラム、しょうゆ半カップ、重曹小さじ1、布袋に入れた錆釘(さびくぎ)十数本を加え、4~5時間つけておく。ふたたび鍋を火にかけ、煮立つ直前に火を弱め、浮いてくるあくをていねいにすくう。半カップの差し水をして、沸騰したらふたたび半カップの差し水をし、落し蓋(ぶた)をして8~10時間煮る。途中で火を消すのはかまわないが、絶対に蓋をとらないことが最大のこつ。こうすれば、豆にしわがよらずにふっくらと煮ることができる。煮汁の量は、ひたひたよりもすこし多めで仕上げる。盛付けには、梅酢で紅色に漬けたチョロギの塊茎を添えれば彩りも美しい。煮汁は水で薄めて黒豆ジュースとして子供のおやつにもよい。

[星川清親]


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百科事典マイペディア 「黒豆」の意味・わかりやすい解説

黒豆【くろまめ】

黒皮種のダイズ。おもに煮豆とし皮付のまま甘く煮る。まめ(まじめ,健在)に通じるので正月料理とされ,黒色を出すためミョウバン,鉄くぎなどを入れて煮る。不祝儀の白おこわに混ぜたりする。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黒豆」の解説

黒豆 (クロマメ)

植物。大豆の品種

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