甲掛(読み)こうがけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「甲掛」の意味・わかりやすい解説

甲掛
こうがけ

履き物の一種で、足の甲を保護するためのものである。形は足袋(たび)によく似ているが、底はない。材料は白もしくは紺の木綿(もめん)。強度を増すため刺子(さしこ)にすることが多い。これをつけるのは草鞋(わらじ)を履くときで、甲に紐(ひも)を巻き付ける際、擦り傷がつくのを防ぐ。すなわち甲掛を用いるのは、草鞋を履くような長距離を歩くときか、激しい労働をするときであった。いまでも京都の大原女(おはらめ)などは行商の際、甲掛を当てているが、一般にこれが用いられることはほとんどなくなっている。

[胡桃沢勘司]

『宮本馨太郎著『かぶりもの・きもの・はきもの』(1968・岩崎美術社)』

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