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大原女 おはらめ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大原女
おはらめ

京都大原 (小原とも書いた) の婦女。筒袖に帯を前で結び,脚絆 (きゃはん) にわらじばきといういでたちで,荷を頭に乗せて京の町へ物売りに来る姿は,平安時代以降,都の風物として名高い。荷は黒木や木工品などが多い。

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デジタル大辞泉の解説

おおはら‐め〔おほはら‐〕【大原女】

おはらめ(大原女)

おはら‐め【大原女】

大原(おおはら)や八瀬(やせ)の里から、しば・薪・花などを頭にのせて、京都の町に売りにくる女。おおはらめ。
[補説]「小原女」とも書く。曲名別項。→大原女

おはらめ【大原女】[歌舞伎舞踊]

歌舞伎舞踊長唄。2世瀬川如皐(じょこう)作詞、9世杵屋六左衛門作曲。文化7年(1810)江戸中村座で、3世中村歌右衛門が演じた九変化「奉掛色浮世図画(かけたてまつるいろのうきよえ)」の一。大原女と国入奴(くにいりやっこ)の風俗を見せる。
[補説]「小原女」とも書く。

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百科事典マイペディアの解説

大原女【おはらめ】

大原(おおはら)付近から柴(しば)や薪(たきぎ)を頭に載せて京都市中を売り歩く行商女。黒木(黒く蒸し焼いた薪)売りともいう。箕(み)に花を盛って売り歩く〈白川女〉,はしごや踏台を商う〈畑の姥(はたのおば)〉も同様の風俗である。

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世界大百科事典 第2版の解説

おはらめ【大原女】

大原(おおはら)(現,京都市左京区)から来て京の街に薪,柴,炭などを売り歩いた行商の女。大原は八瀬以北の高野川上流を指し,四面山に囲まれた狭小な大原盆地が一小天地をなしている。八瀬,白川などと同様に古代より薪,柴,炭などを産物とし,京の街に産物を売り歩く大原女の独特な姿は早くから知られ,藤原定家の和歌にも詠まれ,《洛中洛外図》にもよく描かれている。応保・長寛(1161‐65)ごろ成立の《本朝無題詩》に,炭を売り歩く彼女たちの声が,都人の心をとらえていた様子が記されている。

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大辞林 第三版の解説

おおはらめ【大原女】

おはらめ【大原女】

大原の辺りから市中に黒木などを売りに来る女。筒袖に帯を前で結び、脛巾はばきにわらじばきといういでたちで、荷を頭の上にのせて歩く。おおはらめ。 〔源平の争いののちに建礼門院が大原で出家したとき、おつきの阿波内侍が始めたのを見習ったという〕
歌舞伎舞踊の一。長唄。変化物。本名題「奉掛色浮世図画かけたてまつるいろのうきよえ」。二世瀬川如皐じよこう作。1810年江戸中村座で三世中村歌右衛門初演。おかめの面をつけた小原女から引き抜きで毛槍を振る奴やつこに変わる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大原女
おはらめ

女行商人の一種。平安中期、11世紀ころから、京へ近郊から日常の食品や雑貨を行商にくる女性、つまり販婦(ひさぎめ)(販女(ひさめ))が多くなってきた。その一つに京の北部の大原(おおはら)(京都市左京区)から炭、薪(たきぎ)、柴(しば)などを頭にのせて売りにくる者があった。これを大原女(小原女)とよぶようになったのは13世紀からのことである。近世では黒木(くろき)売りともいった。黒木は、生木(なまき)を1尺(約30センチメートル)ばかりの長さに切って竈(かま)で蒸して黒くしたもので、薪として使った。売り歩く品は、古代では炭、中世からは薪、柴となり、近代では家庭燃料の変化によって、山菜、野菜、花などとなったが、山村での貨幣取得の手段であった。その服装は、基本的には村の労働着であるが、しだいに装飾性が加えられてきた。中世では紺の筒袖(つつそで)に前結びの帯であったが、近世では両肩に白手拭(しろてぬぐい)を垂らしたり、のちには島田髷(まげ)、色糸で刺しゅうした手拭をかぶり、鉄漿(かね)をつけ、紺木綿の黒衿(くろえり)の筒袖に三幅(みの)の前垂れ、白の腰巻、脚絆(はばき)、足袋(たび)で二本鼻緒の草鞋(わらじ)を履いていた。その伝統は近年まで、前垂れは、二幅(ふたの)半の下を三つに割って三幅前垂れになるなど多少の変化はあるものの、京の風物詩として今日でもわずかながら残っている。[遠藤元男]
『瀬川清子著『販女』(1943・三国書房/1971・未来社) ▽中村太郎著『近畿の衣と食』(1974・明玄書房)』

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世界大百科事典内の大原女の言及

【小原木踊】より

…中世末から近世初頭にかけて流行した踊歌(おどりうた)。中世小歌にもよまれている京都八瀬の大原女の姿をうたったもので,中世後期からの風流(ふりゆう)踊の盛行とともに諸国に広まった。歌舞伎踊を創始する以前の,出雲のお国も踊っている。…

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