申祭(読み)さるまつり

精選版 日本国語大辞典 「申祭」の意味・読み・例文・類語

さる‐まつり【申祭】

  1. 〘 名詞 〙 申の日に行なわれる神社祭礼。古く陰暦二月、一一月の上申の日に行なわれた奈良春日(かすが)大社春日祭をさす。また、別に、陰暦四月の第二回目の申の日に行なわれた滋賀県坂本の日吉(ひよし)大社の日吉祭をさすこともある。《 季語・春 》 〔俳諧・季寄新題集(1848)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の申祭の言及

【春日祭】より

…起源については諸説あるが,850年(嘉祥3)を創始の時期とする説が有力である。古くは毎年旧暦の2月と11月の上申の日に行われ,これを申祭(さるまつり)とも称した。1886年からは3月13日に行われている。…

【日吉祭】より

…山王祭ともいった。元来,中心の祭りを4月中申日に行うのが例であったので申(さる)祭の名でも呼ばれた。この祭りの由来は〈社伝云,天武帝白鳳二年,大宮八柳浦に神幸(じんこう)ありて,田中の恒世天晴光が船にて,粟の供御(くご)を覆盆子(いちご)の葉に盛奉りしより,毎年此浦に神幸あるべき神勅あり(中略)此大祭故実多く,近郷近在,近江七浦皆此祭祀に与れりとぞ〉(《諸国図会年中行事大成》)という。…

※「申祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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