畑ヶ平遺跡(読み)はたがなるいせき

日本歴史地名大系 「畑ヶ平遺跡」の解説

畑ヶ平遺跡
はたがなるいせき

[現在地名]温泉町岸田 畑ヶ平

おうぎノ山北方の畑ヶ平高原にある。一帯は扇ノ山から噴出した溶岩によって形成された標高九〇〇―一二〇〇メートル程度の高原で、一部に浅い浸食谷が及んでいる。高原上には扇ノ山起源の火山灰・噴出物、姶良丹沢火山灰、大山系起源の火山灰、アカホヤ火山灰の良好な堆積が認められる。既開墾地で採集されている遺物は火山灰層のなかから直接採集されたものではないが、平成元年(一九八九)から同二年にかけて、既開墾地西方の発掘調査が行われた。この調査で姶良丹沢火山灰層直下から石器類が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android