日本歴史地名大系 「留堀城跡」の解説 留堀城跡とんぼりじようあと 兵庫県:氷上郡市島町酒梨村留堀城跡[現在地名]市島町酒梨酒梨(さなせ)の台地上にある。現春日(かすが)町黒井(くろい)城竜(りゆう)ヶ鼻(はな)砦跡の北麓にあたり、荻野氏の居館跡といわれている。酒梨城ともよばれる。最初三好文蔵が城主であったが、天文年間(一五三二―五五)頃荻野伊予守秋清が入ったという(丹波志)。なお天文二年頃の九月、細川晴国は荻野弥四郎に対して「三和」において「在城」した忠節を賞しているが、この際に荻野伊予守にも内容を報じている(九月二三日「細川晴国感状」荻野努家文書)。「三和」は当地を含む美和(みわ)川流域をさすと考えられ、この在城の場所は当城の可能性がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by