異国警固(読み)いこくけいご

精選版 日本国語大辞典 「異国警固」の意味・読み・例文・類語

いこく‐けいご【異国警固】

  1. 〘 名詞 〙 文永一一年(一二七四)の蒙古襲来の後、鎌倉幕府がその再襲に備えて九州御家人に課した沿岸警備義務。また、警備すること。建治元年(一二七五幕府は九州御家人には京都大番役を免除して、一定期間交替で九州要地の沿岸を警備させた。異国警固番役。蒙古番役。
    1. [初出の実例]「少弐経資在判牒曰、異国警固右築地、袖浜内弐丈五尺被築終之条承畢」(出典歴代鎮西要略‐三・弘安三年(1280)九月一二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android