異型猩紅熱(読み)いけいしょうこうねつ

百科事典マイペディア 「異型猩紅熱」の意味・わかりやすい解説

異型猩紅熱【いけいしょうこうねつ】

最初の報告者泉仙助の名を冠して泉熱ともいう。ウイルスによる急性伝染病とされるが,病原体に関しては不明の点が多い。春・秋に学齢以上の小児青年を冒し,猩紅熱様発疹,2〜3週間の高熱,高熱期に右下腹部痛や下痢などの消化器症状が見られる。自然治癒するが,アクロマイシンなども若干は有効。
→関連項目泉熱スーパー抗原

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の異型猩紅熱の言及

【泉熱】より

…猩紅熱(しようこうねつ)に似た病気で,異型猩紅熱ともいわれる。1927年に流行したものを泉仙助(1888‐1979)が独立疾患として報告した(1929)ので,その姓をとって泉熱と呼ばれるようになった。…

※「異型猩紅熱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android