改訂新版 世界大百科事典 「異斯夫」の意味・わかりやすい解説 異斯夫 (いしふ)I Sa-bu 5世紀末から6世紀中ごろにかけての朝鮮,新羅の武将。生没年不詳。姓は金あるいは朴。一名,苔宗,伊宗。智証・法興・真興の3王のもと領土拡張の前線でつねに活躍した。505年新羅最初の州,悉直州(三陟)がおかれるとその軍主となって東北辺境を治め,すすんで于山国(鬱陵島)を下した。のち南に金官加羅(金海)を攻め,41年兵部令となり国軍を統轄,高句麗・百済を攻略し,62年加羅諸国を平定した。また,その建議によって《国史》が編纂された。執筆者:大井 剛 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by