異男(読み)コトオトコ

デジタル大辞泉 「異男」の意味・読み・例文・類語

こと‐おとこ〔‐をとこ〕【異男】

ほかの男。夫以外の情人である男。あだし男。
別当が妻、―にかたらはれて、跡をくらうしてうせぬ」〈宇治拾遺・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「異男」の意味・読み・例文・類語

こと‐おとこ‥をとこ【異男】

  1. 〘 名詞 〙 他の男。別の男。また、夫のような定まった男以外の男、情人などをいう。あだし男。また、それを持つこと。ことづま。ことおのこ。
    1. [初出の実例]「さてこのこころがけしむすめ、ことをとこして、京にのぼりたりければ」(出典:大和物語(947‐957頃)五八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android