異質染色質(読み)いしつせんしょくしつ(その他表記)heterochromatin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「異質染色質」の意味・わかりやすい解説

異質染色質
いしつせんしょくしつ
heterochromatin

染色体を塩基性色素で染色したとき特に濃く染まる現象,つまり異常凝縮 (ヘテロピクノーシス heteropycnosis) を起す部分真正染色質に対する語。性染色体大部分が異質染色質からできていて,これにより静止期や前期でも見分けられることがある。転写不活性で,デオキシリボ核酸 DNA分解酵素の作用を受けにくい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android