畳ヶ浦(読み)たたみがうら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「畳ヶ浦」の意味・わかりやすい解説

畳ヶ浦
たたみがうら

島根県西部、浜田市にある海食台地。一般には畳ヶ浦の名で知られているが、正式には石見畳ヶ浦(いわみたたみがうら)とよぶ。国指定天然記念物。浜田海岸県立自然公園の中心。1872年(明治5)の浜田地震で隆起したもので、第三紀層丘陵の海食崖下(がいか)に約6.5ヘクタールの海食台が広がる。海食台、海食崖は頁(けつ)岩、礫(れき)岩、砂岩互層からなり、海食台にはクジラの骨の化石や流木片を核とする凝灰質砂岩の団塊ノジュール)が点在する。JR山陰本線下府(しもこう)駅下車。

飯田 光]


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世界大百科事典(旧版)内の畳ヶ浦の言及

【浜田[市]】より

…西部の周布(すふ)には木工団地がある。1872年(明治5)の地震により4300戸が全壊したが,畳ヶ浦の海岸がこのとき隆起して千畳敷(天)の景勝地をつくった。山陰本線,国道9号線が通じる。…

※「畳ヶ浦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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