疎ましげ(読み)うとましげ

精選版 日本国語大辞典 「疎ましげ」の意味・読み・例文・類語

うとまし‐げ【疎げ】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 形容詞「うとましい」の語幹に、接尾語「げ」の付いたもの )
  2. いかにもいとわしいと思っている様子
    1. [初出の実例]「世中をいとうとましげにて、ここかしこかよふよりほかのありきなどもなければ」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  3. いとわしい、薄気味わるいという感じを与えるものごとのさま。
    1. [初出の実例]「いとささやかにて、うとましげもなく、らうたげなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
    2. 「墨をすりたらむやうなる空のけしきのうとましげなるを」(出典:増鏡(1368‐76頃)一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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