疱瘡の神(読み)ほうそうのかみ

精選版 日本国語大辞典 「疱瘡の神」の意味・読み・例文・類語

ほうそう【疱瘡】 の 神(かみ)

  1. 祈れば疱瘡にかからなかったり、軽くすんだりすると信じられた神。
    1. 疱瘡の神<b>①</b>〈疱瘡心得草〉
      疱瘡の神〈疱瘡心得草〉
    2. [初出の実例]「はかま着の春も過て、疱瘡の神いのれば跡なく」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)一)
  2. 疱瘡をうつしてまわると信じられた疫神
    1. [初出の実例]「称疱瘡之悪神之由〈略〉所々有囃物」(出典親長卿記‐文明三年(1471)閏八月六日)

いも【疱瘡】 の 神(かみ)

  1. いもがみ(疱瘡神)
    1. [初出の実例]「いもの神まいるえん日かけふの春〈平吉〉」(出典:俳諧・口真似草(1656))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android