疱瘡踊(読み)ほうそうおどり

改訂新版 世界大百科事典 「疱瘡踊」の意味・わかりやすい解説

疱瘡踊 (ほうそうおどり)

民俗芸能。鹿児島県各地に伝承されている小歌踊(こうたおどり)。ほそ踊,ほうそ踊ともいう。起源や由来は明らかでないが,昔,疱瘡天然痘)の流行を恐れた人々が,疫病神疱瘡神をなだめて病状が軽くすむようにと祈願して踊りはじめたのだという。薩摩川内市の旧入来(いりき)町浦之名(うらのみよう)麓では,かつては疱瘡が流行したときに踊った。南さつま市の旧大浦町では,疱瘡踊のほかに馬方踊と称して伊勢参宮を狂言に仕組んだものも演じている。いずれも伊勢信仰と結びついており,現在は町の祝事のほか伊勢講の日の催しとして踊られている。
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