精選版 日本国語大辞典 「疾しい」の意味・読み・例文・類語
やまし・い【疾・疚】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]やまし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「やむ(病)」の形容詞化 ) - ① 病気にかかっている感じである。気分がすぐれない。〔和英語林集成(再版)(1872)〕
- ② 思い通りにならなくて、不満・もどかしさ・あせりなどが感じられる。気にやんでいるさまである。→こころやましい。
- [初出の実例]「自ら豪貴にして是れ子の難(ヤマシキ)所なりと知りて」(出典:龍光院本妙法蓮華経平安後期点(1050頃)二)
- ③ 良心に恥じるところがある。うしろぐらい気がする。気がとがめる。うしろめたい。
- [初出の実例]「君子の心に罪悪なき時は疾しき事なし。疾しからねば憂懼事はないぞ」(出典:成簣堂本論語抄(1475頃)礼)
疾しいの派生語
やまし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
疾しいの派生語
やまし‐さ- 〘 名詞 〙