痛痛病(読み)いたいいたいびょう

精選版 日本国語大辞典 「痛痛病」の意味・読み・例文・類語

いたいいたい‐びょう ‥ビャウ【痛痛病】

〘名〙 (病人が「痛い痛い」を連発することからいう。普通「イタイイタイ病」と表記される) 富山県神通川流域に発生した慢性カドミウム中毒。腰、手足関節の痛みが起こり、歩行障害をきたし、全身が衰弱する。大正一九一二‐二六)から昭和二〇年代(一九四五‐五四)にかけて多発。鉱山廃水が原因であることが解明され、昭和四三年(一九六八公害病に認定された。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android