痴者(読み)チシャ

精選版 日本国語大辞典 「痴者」の意味・読み・例文・類語

しれ‐もの【痴者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 愚かな者。馬鹿者。しれびと。
    1. [初出の実例]「をかしのことや。しれものとこそ見給へれ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
  3. 狼藉者(ろうぜきもの)乱暴者。怪しい者。
    1. [初出の実例]「弁慶もとよりしれものにて」(出典:御伽草子・弁慶物語(室町時代小説集所収)(室町末))
  4. その道に打ち込んだ巧者。その道のくせ者。したたか者。
    1. [初出の実例]「去秋は越人といふしれもの木曾路を伴ひ」(出典:猿雖(推定)宛芭蕉書簡‐元祿二年(1689)閏正月乃至二月初旬)

ち‐しゃ【痴者】

  1. 〘 名詞 〙 おろか者。ばか者。しれもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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