痴人(読み)ちじん

精選版 日本国語大辞典 「痴人」の意味・読み・例文・類語

ち‐じん【痴人】

〘名〙 おろかな人。ばかもの。たわけもの。うつけもの。愚人。ちにん。
読本忠臣水滸伝(1799‐1801)前「常言(ことわざ)に痴人(チジン)は婦を畏賢女は夫を敬といふことあり此類なるべし」
開化のはなし(1879)〈辻弘想〉初「故に文明の難有政事も、馴れぬ間は旧時(むかし)の馴れし政治の下に住むを好む、是痴人(チジン)の情にして、憐むべき事ならずや」 〔白居易‐対酒詩〕

しれ‐びと【痴人】

〘名〙 愚かな者。馬鹿者。しれもの。〔運歩色葉(1548)〕

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デジタル大辞泉 「痴人」の意味・読み・例文・類語

ち‐じん【痴人】

理性のない者。愚か者。れ者。
[類語]愚者愚人愚物愚か者痴れ者

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普及版 字通 「痴人」の読み・字形・画数・意味

【痴人】ちじん

愚かな人。唐・白居易〔酒に対す〕詩 富に隨ひ貪に隨ひ、且(しばら)く樂せよ 口を開いて笑はざるは、是れ癡人

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