癖む(読み)クセム

デジタル大辞泉 「癖む」の意味・読み・例文・類語

くせ・む【癖む】

[動マ四]《「くせ(癖)」の動詞化
心がねじける。ひねくれる。
道心の後にも心大いに―・みつつ、普通の人には似ざりけり」〈延慶本平家・二〉
普通とは異なる形にする。風変わりにする。
万葉のやうなどいひて、―・みよめども」〈八雲御抄・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「癖む」の意味・読み・例文・類語

くせ‐・む【曲・癖】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 名詞「くせ(曲・癖)」の動詞化したもの )
  2. 心がねじける。一癖ある。ひがむ。
    1. [初出の実例]「道心の後にも心大にくせみつつ、普通の人には似ざりけり」(出典:延慶本平家(1309‐10)二末)
  3. 普通と変わった形になる。変わった風になる。
    1. [初出の実例]「歌よむ輩も、万葉集のやうなどいひて、くせみよめども」(出典:八雲御抄(1242頃)六)

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