化学辞典 第2版 「白リン」の解説
白リン
ハクリン
white phosphorus
P4.通常,黄リンとよばれている.気体の凝縮により生じる斜方十二面体(または正八面体)型結晶.密度1.857 g cm-3(0 ℃).融点44.1 ℃,沸点280.5 ℃.水に不溶,ベンゼン,二硫化炭素に可溶.空気中では50 ℃ で発火する.湿った大気中では,自動酸化反応でりん光を発して酸化され,十酸化四リンP4O10を経てリン酸となる.白リンの結晶は,常温でもしだいに層状グラファイト型の結晶にかわり,赤リンとなる.黄りんとして「毒物及び劇物取締法」毒物指定.「大気汚染防止法」特定物質.[CAS 12185-10-3][別用語参照]リン
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報