白金浜村(読み)しろがねはまむら

日本歴史地名大系 「白金浜村」の解説

白金浜村
しろがねはまむら

[現在地名]八戸市白銀しろがね町・白銀一―五丁目・白銀台しろがねだい一―七丁目

八戸城下の北東、太平洋岸に位置する。東はさめ村、西はみなと村、南は大久保おおくぼ村に接する。藩政当初は盛岡藩に属した。元和三年(一六一七)の南部利直下知状(南部家文書)に「しろかね」とあり、同年根城南部氏に給されている。雑書の正保二年(一六四五)一〇月二一日条に「二番鱈一於八戸白金浜兵庫助と申者一昨廿五日之暮」とある。同四年の南部領内総絵図には白金村、七〇石余とあり、同年の郷村帳によれば七〇・三三八石のうち四九・三五五石が畑であった。寛文四年(一六六四)八戸藩の創設とともに同藩領に編入。元禄一〇年(一六九七)の郷村御内所高帳に「白金浜のこと」として大久保村とあり、高一一〇・八七二石、うち畑九六・〇七七石とある。八戸廻に属する。

領内の制札場の一とされ、寛文一二年には浦札・湊高札、忠孝奨励・切支丹禁制・毒薬禁止・捨馬禁止の制札が立てられていた(八戸藩史料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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