最新 地学事典 「白金鉱床」の解説
はっきんこうしょう
白金鉱床
platinum deposit
苦鉄質~超苦鉄質火成岩と密接な成因的関係があり,マグマ鉱床と砂鉱床が重要。主要鉱石鉱物は自然白金(および他の白金族元素(PGE)またはFeなどとの合金)・砒白金鉱(PtAs2)・硫白金鉱(PtS)など。マグマ鉱床は,苦鉄質~超苦鉄質マグマから不混和現象により分離・濃集した硫化物溶融体が固結したもので,多くは含Ni磁硫鉄鉱鉱床としてNi・Cuを主に稼行され,Ptは他のPGEとともに副産物として回収。サドベリー鉱床・ノリリスク鉱床など。また層状貫入岩体の一部に異常にPGEの濃集が起こることがある。その成因は硫化物マグマの分離説が有力だが熱水説もある。Bushveld複合岩体のMerensky reefや米国のStill-water複合岩体のJohns-Manville reefが有名。PGE鉱物は化学的に安定で比重が大きいため,苦鉄質~超苦鉄質岩の風化により分離・濃集して砂鉱床をつくる。ウラル山地やコロンビアのChoco地域が有名。
執筆者:島崎 英彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

