デジタル大辞泉
「砂鉱床」の意味・読み・例文・類語
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さこう‐しょうサクヮウシャウ【砂鉱床】
- 〘 名詞 〙 鉱脈などとして地中に存在する鉱石が、風化、浸食などの作用で細かく砕け、河川に流出して砂礫(されき)と混じり、河底、海岸などに沈積した鉱床。一般には、固結していない浅砂鉱床をいう。漂砂鉱床。砕屑鉱床。〔英和和英地学字彙(1914)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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砂鉱床 (さこうしょう)
placer deposit
地表で風化・浸食作用をうけて砂粒となった岩石や鉱物が,河川などの地表水や風により運搬される過程で,比重,形,風化に対する強度などによって淘汰・選別されて濃集し堆積した鉱床。代表的なものは,化学的に安定で比重の大きい金,白金,クロム鉄鉱,スズ石,モナザイトなどの鉱床である。鉱脈鉱床などに産する金は多少の銀を固溶していることが多いが,風化によって壊されて運ばれるうちに,銀分を失って純粋の金に近くなるとともに,いくつかの金粒が集まってしだいに大きな金粒~金塊となる。これらの金粒は比重が大きいため河床や海浜の流れの緩い所などにたまって鉱床をつくる。北米大陸開拓期にゴールドラッシュを起こしたカリフォルニア州の金鉱床はこの型のものである。また日本でも古くから有名な岩手県北上地方の金は,このような砂鉱床から採られたものである。モナザイトは希土類元素の資源として重要である。通常,ペグマタイトやフェルシックな火成岩に少量含まれているが,鉱床として稼行できるほどに濃集していることは比較的まれであり,これらの岩石の風化・浸食によって形成される砂鉱床がよく稼行される。
執筆者:島崎 英彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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砂鉱床【さこうしょう】
岩石や鉱床が風化・分解して有用鉱物が分離され,これが流水や風によって運搬・淘汰(とうた)され,別の場所に沈積,集中して生じた堆積鉱床の一種。化学的に安定で比重の大きい鉱物が作りやすい。砂金,砂鉄,砂スズ,シンシャ,ザクロ石などの砂鉱床があり,ダイヤモンドも半ばは砂鉱床で採取される。
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砂鉱床
さこうしょう
placer deposit; alluvial deposit
鉱脈とその母岩が風化作用により分解され,流水により分級されつつ運搬されたのち,礫,砂,泥などとともに金,白金,スズなどの有用鉱物が濃集して流路に沿い堆積した鉱床をいう。砂鉱床の堆積場所 (上流,中流,下流,海岸) により鉱床の規模,形態は異なる。金,白金,ときにダイヤモンドなどの宝石類から砂鉄にいたるまで各種の砂鉱床がある。漂砂鉱床ともいう。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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