百度石(読み)ヒャクドイシ

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精選版 日本国語大辞典 「百度石」の意味・読み・例文・類語

ひゃくど‐いし【百度石】

  1. 〘 名詞 〙 社寺境内にたてて、百度参りで往復する距離の標識とする石。おひゃくどいし。
    1. [初出の実例]「階を登(のぼ)れば、右に百度石あり」(出典風俗画報‐一五三号(1897)不動堂現況)

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世界大百科事典(旧版)内の百度石の言及

【百度参り】より

…百社参りと同様の心理に基づく習俗で,たんに一度だけでなく百度参詣することによってみずからの信仰心のあつさと祈願の切実さを訴えて神仏の加護や霊験を得ようとしたのである。寺社側でも百度参りのために,百度石を立てて本堂との間を往復参拝できるようにしたり,数取りのための掛札をかけたりする。百度参りは俗に〈お百度を踏む〉といわれ,千度参りも同一の形式と趣旨をもつ習俗である。…

※「百度石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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