百沢村(読み)ひやくざわむら

日本歴史地名大系 「百沢村」の解説

百沢村
ひやくざわむら

[現在地名]岩木町百沢

岩木山の東南麓、標高約二〇〇メートルの山間部に位置する。東西に通る百沢道に沿い、東は新法師しんぼうし村、西は常盤野ときわの村に接する。南に中野なかの三本柳さんぼんやなぎ集落が連なる。

寛治五年(一〇九一)現在の岩木山神社が岩木山北麓の十腰内とこしない(現弘前市)からこの地に遷宮し、これに伴う別当寺と奉仕の人々の移転によって形成されたとされる。岩木山神社元宮跡遺跡の出土品からみて、遷宮の時期は平安時代から室町時代であったと考えられる。天文年間(一五三二―五五)の津軽郡中名字に百沢とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android