百王説

山川 日本史小辞典 改訂新版 「百王説」の解説

百王説
ひゃくおうせつ

平安末~鎌倉時代に広まった,「天皇は百代で尽きる」という歴史思想。「百王」の語は,中国では数多くの帝王を意味し,日本でも同様なとらえ方があった。平安末期には貴族政治の斜陽化と末法思想が重なり,しだいに百という実数による考え方が主流となった。この百王観は,上流階層による「愚管抄」「玉葉」などの記録や,日蓮らの新仏教者の主張にもうかがえる。しかし末法思想の衰退と前後し,南北朝期を境に百王思想も形骸化した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む