皆江浦(読み)みなえうら

日本歴史地名大系 「皆江浦」の解説

皆江浦
みなえうら

[現在地名]三瓶町皆江

三瓶湾南部の漁村。東は蔵貫くらぬき浦、西は加室かむろ浦に接する。吉田藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に、「皆江浦 茅山有」とある。

太閤検地石高は一二七石六斗八升六合、正保検地は一四三石八斗九升六合である(郡鑑)。「西海巡見志」には、「湊有、西風に悪し、百石以上の船二十五艘かかる」とある。家数二六軒、漁船一〇艘、加子数二〇人、うち六人役加子。

補陀山見光けんこう寺は臨済宗妙心寺派、本尊阿弥陀如来。「吉田古記」に開山浩雲とある。また同書に、三島大明神宮は、寛永一二年(一六三五)九月、本願主庄屋清家与左衛門が造営とあり、ほかに、客大明神・白王権現宮があると記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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