皮切(読み)かわきり

精選版 日本国語大辞典 「皮切」の意味・読み・例文・類語

かわ‐きり かは‥【皮切】

〘名〙
最初にすえる灸(きゅう)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※反故集(1671)下「浮心 張合の機の位を問。師答曰、『灸の皮切(カハキリ)を忍ゆる心也』」
物事のしはじめ。ある行動をする、その第一着手。手始め。かわきれ。
※日葡辞書(1603‐04)「Cauaqiriga(カワキリガ) ダイジヂャ」
浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)上「勤めのかはきりこらへた故、憂き塩うんだは身のやいと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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