日本歴史地名大系 「皿尾村」の解説 皿尾村さらおむら 埼玉県:行田市皿尾村[現在地名]行田市皿尾・矢場(やば)一丁目・城西(じようさい)四丁目忍(おし)城の西に接し、南は持田(もちだ)村、北は上池守(かみいけもり)村・和田(わだ)村。円墳および古墳時代の集落遺跡がある。小名外張(そとばり)は成田氏が忍築城以前数代にわたって居城した所と伝え(武蔵志)、また永禄四年(一五六一)上杉政虎(謙信)が忍城の押えとしてここに築城したともいわれる(松隣夜話)。持田村常慶(じようけい)院東方から忍城皿尾口門にかけての深田で、文政―天保期(一八一八―四四)に武具鉄物類が出土した。この一帯が天正一八年(一五九〇)の古戦場であったためという(増補忍名所図会)。寛永一〇年(一六三三)忍藩領となり、幕末に至る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報