日本歴史地名大系 「目の湯」の解説 目の湯めのゆ 宮城県:玉造郡鳴子町大口村目の湯[現在地名]鳴子町大口江合(えあい)川右岸、真坂(まさか)山の山麓にある。寛永年中(一六二四―四四)の開湯と伝えるが、寛政(一七八九―一八〇一)頃までは湯宿はなかったとみえ、「封内風土記」には記載されない。寛政五年大口(おおくち)村入(いり)屋敷の養助は新たに湯治人宿を営業したいと願出た。その名のとおり眼病に効能が著しいとして、それまでは湯銭三文で周辺に止宿する湯治客が通っていた。東方にある川渡(かわたび)温泉の湯守吉郎右衛門は営業に差支えるとして反対したが、養助の願出が認められ湯宿の営業が始まっている(鳴子町史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by