目口乾(読み)めくちかわき

精選版 日本国語大辞典 「目口乾」の意味・読み・例文・類語

めくち‐かわき【目口乾】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 目や口がいつも乾いていて、つねに見たり言ったりして、目や口をうるおさなければならないの意で )
  2. 他人の欠点などをめざとく見つけて、口やかましくいうこと。また、そのような人やさま。
    1. [初出の実例]「としのころ、五十四五の、うば御入候、めくちかわきの、とはずかたり、人の上いふ事、かぎりなし」(出典:御伽草子・鼠の権頭(古典文庫所収断簡)(室町末))
    2. 「此里の目くちかわきのそれしゃも、我をおるほどの床の首尾にて」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)京)
  3. 先を見る目があって、賢いこと。また、そのさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「秀吉は心たまらざる目口かはき故」(出典:川角太閤記(1621‐25頃か)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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