目合(読み)まぐわい

精選版 日本国語大辞典 「目合」の意味・読み・例文・類語

ま‐ぐわい‥ぐはひ【目合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目を見合わせて愛情を通わせること。
    1. [初出の実例]「須佐之男命の御所(みもと)に参到(まゐ)たりしかば、其の女須勢理毘売出で見て、目合(マグハヒ)(し)て相婚(みあひ)まして」(出典古事記(712)上(古事記伝訓))
  3. 男女が契りを結ぶこと。みとのまぐわい。
    1. [初出の実例]「飯豊皇女角刺(つのさし)宮に於て与夫初交(マグハヒ)したまふ」(出典:日本書紀(720)清寧三年七月(図書寮本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の目合の言及

【性交】より

…動物における交尾と同じであるが,ヒトの場合には〈性交〉という言葉を用い,〈交接〉〈交合〉などともいう。また古くは〈目合(まぐわい)〉などともいわれた。 性交も含め,男女の性の行為が〈性行為sexual act〉であり,さらに拡大して性に関する行動を総称したものが〈性行動sexual behavior〉である。…

【漁網】より

…無結節網地には連結部の経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の組合せ方によって無結節網,ラッセル網,もじ(綟)網,織網の4種類がある(図3,図4,図5,図6)。 網目の大きさを目合というが,この表し方には3通りある。1尺(30.3cm)の中にいくつ網目があるか(すなわち5寸の中にいくつ結節があるか)という数え方をするのが節,ひきのばした網目の長さ,すなわち脚2本分を測るのをcm目(昔は寸目),5寸の中にある脚の数(結節の数より一つ少ない)で数えるのが段である。…

※「目合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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