目垂顔(読み)めだれがお

精選版 日本国語大辞典 「目垂顔」の意味・読み・例文・類語

めだれ‐がお ‥がほ【目垂顔】

〘名〙 (形動)
① 伏し目がちな顔。面目なげな顔つき。また、そのさま。
浄瑠璃・頼朝浜出(1686)三「曾我とのばらめだれがほも本意ならず、おとなしく計らはん」
② 卑怯なふるまいをするときの顔つき。弱みにつけこんだつけあがった顔つき。また、卑怯なさま。
謡曲安宅(1516頃)「かほど卑しき強力に、太刀刀を抜き給ふは、目垂れ顔のふるまひか」

めだり‐がお ‥がほ【目垂顔】

〘名〙 (形動) =めだれがお(目垂顔)
平家(13C前)一「山門大衆は目だりがほしけりなど、京童部が申候はむ事、後日の難にや候はんずらむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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