目標相場圏構想(読み)もくひょうそうばけんこうそう

百科事典マイペディア 「目標相場圏構想」の意味・わかりやすい解説

目標相場圏構想【もくひょうそうばけんこうそう】

ターゲット・ゾーンtarget zone構想とも。主要な通貨において各国政府・中央銀行が適切な均衡為替相場の幅を設定し,主に為替市場への介入により為替相場の動きをその範囲内に維持しようとする構想。強固な国際政策協調ルールを通じて,固定相場制の持つ安定性と変動相場制の持つ伸縮性を同時に実現させ,不安定になりがちな投機行動を抑制し,マクロ経済の安定を図ろうとするもの。1985年9月のプラザ合意では米ドル高の是正,1987年2月のルーブル合意は円とマルク高進行の阻止を目指したものといえる。ルーブル合意以来1994年までは1ドル120〜150円の圏内にあり,非公式のターゲット・ゾーンがあったとみることもできる。ただ1997年以降,アジア通貨危機や円の為替相場の乱高下にみられるように,均衡為替相場の決定方法が困難であり,介入の方法に限界があるという難点も存在する。

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