目盛り加工機(読み)めもりかこうき(英語表記)dividing machine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「目盛り加工機」の意味・わかりやすい解説

目盛り加工機
めもりかこうき
dividing machine

尺度弧度の目盛り線を刻む精密機械で,次の2種がある。 (1) 直線目盛り機 ものさし (直尺) のように直線の縁に沿って刻むもの。テーブル上の物体を精密なねじで所要量だけ逐一送って停止させ,工具で線引き作業を繰返す。 (2) 円周目盛り機 円板の半径方向と円筒の母線方向に刻むものがある。いずれもテーブルまたは割出し台に取付けた物体を,精密なウォーム歯車によって所要角度だけ回転させ,線引きする。切削工具は,いずれも先端が非常に鋭く,対称形であることが要求される。太い線 (0.015mm以上) には炭素工具鋼,高速度鋼,超硬合金製の工具を,細い線にはダイヤモンド工具を使用する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android